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【令和2年度 新1年生募集について】

FCマレッサでは令和2年度(10期生)の新1年生の募集をしています。 現在6年生の皆さんは、入る、入らないに関わらず、是非とも体験に来て下さい。

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季節は夏から秋になってきましたが、選手の皆さん体調管理は出来ていますか??
季節の変わり目は風邪を引いたり、体調を崩したりすることが多くなります。

そして、体調が優れないにも関わらず無理をしてトレーニングすることで、怪我にも繋がるのが多いのがこの季節です。

まずは風邪を引かないように、しっかりと自分で体調管理をすること、少しでも体調が悪く、100%でトレーニング出来ないのであれは、チームメイトの成長を止めてしまう可能性があるので、チームのためにも自分のためにもしっかりと休むことを意識して下さい。



では、先月の終わりにお伝えしましたが、引き続きどのようなチームを選ぶことが成長に繋がるかを5つ目のポイントからお話させていただきます。


そしてその後に、どういったチームに行くのが選手として成長するのかということも少しお話させていただければと思います。


⑤毎年チームのサッカーの型、スタイルが微妙に変わるか?

サッカーを指導する際に一番重要になってくるチームのベースは、プレイモデルです。
プレイモデルとは、チームがどの様にシーズンを戦っていくかを定義したもので、攻撃、守備、切り替え時に選手はどの様な行為が評価されるかが定義されたものになります。

要は、評価基準表みたいなものです。
ただ、その評価基準を作る際には、指導者は今いる選手の力の総和が最大になるように構築していかなければなりません。

例えば、DFラインの選手の走力がないにも拘らず、ハイプレスでハイラインプレスをかけてしまったら、どうなるでしょうか?

少し前にグアルディオラのFCバルセロナが世界を席巻していた時、クラブとして一貫した指導をしなければいけない、フィロソフィーを持たなければいけない、という言葉が独り歩きして、すべてのカテゴリーで同じプレイを選択することが良いとされている時期がありました。

しかし、それは選手を集められるトッププロクラブだから出来ることであり、我々のようなオープンな街クラブは、その逆なのです。

クラブの色に選手を染めることは、ただの指導者のエゴでしか無いのです。


選手を見て、その選手たちが最大限に力を出せるように、選手が一番成長できるように評価基準を設定しなければなりません。

そうすることで、選手たちは新しいことを学び、強み弱みを知り、自分なりのプレイスタイルを自ら構築していくのです。

その反面、指導者には相当の力量が求められます。

時には、自分が得意でないシステムや、戦い方で勝ちに行かなければならないからです。

しかし、それが出来る指導者こそ素晴らしい指導者で、選手側からの要求(選手の特徴、等)から学ぼうとする、新しいことにチャレンジしようとする姿勢が重要となります。


それが出来る指導者かを見極めるには、チームのプレイスタイルや型が毎年、毎試合少しずつ変わっているかどうかを見ていると分かるようになります。

変化を好まない、新しいことにチャレンジできない指導者、チームは常に過去の成功に縛られ、いつまでも同じトレーニング、同じシステム、同じスタイルを貫き通します。


フィロソフィーを持って指導することは素晴らしいですことですし、クラブとしての歴史を積み上げていくことはすごく重要なことですが、結果ばかり重視し、それに固執してしまうと、組織としての成長を止めてしまい、なによりも選手の成長も止めてしまいます。


そういったクラブ、チームを選ぶことは、もしかしたら避けたほうが良いのかもしれません。



⑥選手が次のトレーニングを楽しみにしているか?義務になっていないか?

この内容は、言わずもがなだと思います。

保護者の方に思い出してほしいのは、息子さん、娘さんに何故サッカーをさせたいと思ったか、そしてサッカーから何を学んでほしかったのか、選手にとってサッカーをすることが本当に将来の役に立っていると言えますか。


以上の質問を進学したいチームのトレーニング、試合を見に行く前に思い出していただければと思います。

トレーニング、試合を見て上記の質問の皆様の回答と、チームの状況が合うようであれば、それはOKだと思います。

しかし、そうでない場合は少し考える必要があると思います。

上記のような質問は、実はレバンテUD育成部のシーズン前の保護者会でも行われています。

この質問の見方を変えると、保護者の方がサッカーにどの様に関わると良いのか、そしてどの様に選手またはチームと関わることで選手は上記の質問に対する皆様の回答の様になってくれるのか、ということを考えていただく内容になっています。

今までお話させていただいた6つのチームを選ぶ際のポイントすべてを満たすチーム、クラブを探すのは難しいことですし、そこまで意識してチームを探すことも難しいとは思います。

しかしながら、言及させていただいたポイントに優先順位を付け、それを念頭に置き試合、トレーニングを見るだけでも少しは変わるのではないかと思っています。
参考になりましたら幸いです。



次に、選手がチームを選ぶときにどういったことを意識して選べば、サッカー選手として、人間として成長できる可能性が高くなるかをお話出来ればと思います。

まず、大事にしていただきたいのは試合を楽しめるチームに行くこと。

先月も書かせていただきましたが、サッカーにおいて試合は、発表会であり、一番自分の成長しないえればいけない所が見える部分です。

それは、真剣な試合(トップチームでの公式戦)であればあるほど、無意識の自分が出てきますので、重要になります。

その試合に出られないということは、自分の成長の機会を失っていることになります。



強豪校に行けば、上手くなる。もちろんそうだと思います。

周りのレベルが高ければそれに引っ張られて上手くなる可能性もあります。
引っ張られてはいても考える事を妨げられている選手も多くいます。


ただ、それは試合に出られるという前提が合ってのことです。

トレーニングだけして発表の場所、実力を試す場所がなければ、それはただの自己満足で終わってしまいます。

もし、強豪校に「いた」というブランドが欲しければ、それはそれで良いと思いますが、本当にサッカーを上手くなりたい、成長したいという選手は、しっかりとこのことを頭に入れてもらえると嬉しいです。


また、指導者の方としっかりと会話出来るチームを選ぶのも良いと思います。

選手の話をしっかりと聞いてくれる経験を積んだ方が指導しているチームは、しっかりと選手の育成方針を立ててくれることと思います。

若い指導者でも知識と経験が結びついている方であれば問題なのですが、出来れば多くの経験を持たれている方がいるほうが、何か問題が起こった時に責任を持って対処してくれる可能性が高いので、より良いかと思います。


一番避けたいのは、若い指導者だけが多くの試合に帯同したり、またベテランだけど高圧的な態度で選手と接している指導者がチームにいる場合です。


その場合、今までお話させていただいた6つのポイントは間違いなく満足しないでしょう。


それ以外でも選手が成長する可能性を見つけることが出来ませんので、気を付けていただければと思います。


サッカーは、指導者も選手から学び、選手も指導者から学びます。


その姿勢が欠けている場合はお互いの成長が上手く行かないのではないかな、というのが私の私見となります。

今まで、色々な視点からチーム、クラブを選ぶ際のポイントを挙げさせていただきました。


あくまで私の経験からくるものと、スペインでのチーム選びの際のベースとなる考え方なので、皆様の方で取捨選択していただき、自分にあったポイントでチーム選びに活かしていただければと思います。



FCマレッサアドバイザー(レバンテUD国際部担当) 尾崎剛士