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【令和2年度 新1年生募集について】

FCマレッサでは令和2年度(10期生)の新1年生の募集をしています。 現在6年生の皆さんは、入る、入らないに関わらず、是非とも体験に来て下さい。

詳しくはこちら!


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こんにちは。

アドバイザーの尾崎剛士氏のコラムの掲載です。
尾崎氏のコラムは今まではマレッサ(U-12、U-15)所属の選手、保護者の皆様だけの配信でしたが、これからここでもたまに掲載していきます。

今回は【チームの選び方①】

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さあ、新学期も始まって3週間近く経ちますが、生活リズムは取り戻せているでしょうか?

スペインは2ヶ月半という長い夏休みを終え、高校生は8月から、それ以外のカテゴリーは9月からプレシーズンが始まります。

プレシーズンは約4−6週間あり、その間に登録選手とサッカーのスタイルを確立していきます。


前シーズンの終わりにセレクションが行われているので、選手の殆どは確定していますが、プレシーズンでも30%程は選手が動きます。

1年毎に動くのも珍しくはありません。



さて、みなさんの中にも2学期に入り少し、進路について考え始めている、または周りが進路の話をし始めている頃ではないかと思います。
※ここでは特に6年生、中学2年生、中学3年生でしょうか…


では、皆さんが理想とする進路先はどこをイメージしていますか??

また、進路があまり関係ない選手も、どこからスカウトがかかると嬉しいでしょうか??

ガンバ?セレッソ?FC東京?大阪桐蔭?履正社?青森山田?地元のクラブ?

6年生なら地元のクラブでも関西大会以上レベル(サンライズリーグ)、地域上位レベル(1部・2部)、地域中位レベル(3部)、そして4部、中学校サッカー部など。 どんなクラブ、高校、中学をイメージしたでしょうか?


では次に、皆さんはそのチームのことを実際にどれくらい知っているのでしょうか??
どんなサッカーする?
どんな選手がいる?
どんな指導者?
どんな指導?
どんなトレーニング?
所属選手どれくらい?


皆さんは本当にそこに行くことで、皆さんはサッカーが上手くなるのでしょうか?
そこにいるだけで上手くはならないのです。




そして、それはなぜでしょうか???

なかなか難しい質問ですし、実際にチームに入ってみないと分からないことかもしれません。

そこで、私の日本とスペインの指導経験から、チームを選ぶときに参考になるアドバイスが出来ると思いますので、いくつか紹介させていただければと思います。



①「同じトレーニングが繰り返されないチーム」

これは、指導者がサッカーをどう理解しているかが分かるという項目です。
特にシーズン直前、シーズン中での事です。

例えば、自陣からのビルドアップをトレーニングしたいとなったとして、相手のFWとMFの枚数の想定によって、空いてくるスペースの場所が変わってくるはずです。

ということは、かならずトレーニング内容が変わらないといけないのです。

また、トレーニング序盤の基礎部分のトレーニングでも、トレーニングしたい項目は同じでも、色々な視点からアプローチできるはずですので、指導者がトレーニングを真剣に考えていれば、回避できるはずです。

何よりも、同じトレーニングを繰り返すことで、選手は特定のトレーニングをすることが上手くなってしまうのです。(練習のための練習になる。考えなくなる。)

ただし、繰り返しのトレーニングが必要な年代、内容(低学年のテクニック等)もあります。



②「試合中に指示を出しているか」

これは、指導者が試合をどう捉えているかということになります。

クラブに寄っては、ノーコーチングということを哲学に指導されているところもあると思います。
もちろん、小学3,4年生まではそれでも全く問題がありませんし、むしろそちらのほうが良いかもしれません。

ただし、高学年に進むにつれて、ボール、スペース、相手、味方の位置を知覚するということの重要性が増してきます。

そうなった場合、選手は目に見えてないものは理解できず、認識できていないので、ミスをしても何が悪かったのかが分からない状態になります。
そこで、指導者が指導してあげなければ、選手は今の状況で見なければいけなかったもの、見たほうが良かった優先順位がわからないまま成長することになります。

もちろん、トレーニングで一定の状況は把握することが出来ると思いますが、我々は、試合の状況が一番の成長の場だと考えています。

それは、試合を自分の実力の披露の場だと考えたときに、誰もが100%の力を出してぶつかり合うからです。

その100%のぶつかり合いの中での精神的負荷、肉体的負荷がかかった中でこそ、自分の本当に出来ないこと、意識できていないことが明らかになるのであって、指導者にとってその瞬間は一番選手が困っている状況になるので、そこを解決できるように指示を出してあげるべきなのです。

そして、それは個人でもチームでも同じです。

だからこそ、試合中に選手と一緒に戦っていない指導者を見ると私は、選手の成長の機会を失っているなぁ、と思ってしまいます。


ただし、選手を威圧するような指導や、一方的に怒りを爆発させることは、避難されるべき指導です。(→ワザと怒ってチームをピリッとさせることはありますが。。。)




③「指導の際の指示がその現象だけを捉えていないか」

これはトレーニング又は試合の際に、指導者が目の前で起きている事象、例えばトラップがズレる、パスが届かない、などの指摘、又は指導がそこばかりになっている場合は注意が必要です。

トレーニングも試合もある程度の戦術的意図を持って行われるべきであり、指導しなければいけないのは、チームとしての約束事、その週、その月にトレーニングして習得させたいことが試合で実施できているか、チームとしての意図をしっかりと実行できているかが重要となります。


常に今起こっている状況ばかりに注目した指導が行われている場合は、年間、月間の計画が立てられていな可能性があります。


④「子供がトレーニング後に何を学んだかを明確に話せる」

私が一番重要だと思っている項目がこれです。

選手がトレーニングの後に今日学んだこと、今日新しく知ったこと、改めて重要だと思ったことを明確に話すことが出来るか、それが毎日の成長であり、それこそがJクラブに入るよりも、強豪中学、強豪高校に入るよりも重要だと考えます。

日々の学びなしに、成長はありません。

どれだけ「今」サッカーが上手くても、来年も上手い保証はありません。

サッカーは毎日、1歩しか成長できません。

しっかりと学ぶトレーニングで1歩前進、普通にトレーニングをしてしまったら成長は0歩、トレーニングをサボったら悪習慣が付くのでマイナス1歩。

1回のトレーニングで良いトレーニングをした選手と、サボった選手では2歩の差がでてしまいます。

この2歩を埋めるには、どれぐらい時間がかかるでしょうか??


唯一遠くへたどり着く方法は、毎回のトレーニングで適切に、しっかりと学び、成長することです。

そのためには、今日自分が何を学んだかをしっかりと言葉にすることはすごく重要な項目になります。


まだ、他にも項目がありますが、少し長くなりすぎたので次回のコラムに回したいと思います。

次回はこのチームの選び方を前半で話させていただいた後に、新しいテーマにも少し触れさせていただければと思います。


FCマレッサ アドバイザー 尾崎剛士

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